南アフリカWカップ備忘録

せっかくのワールドカップの記憶を少しでもとどめておきます。

■日本代表について

大会前は三連敗濃厚といわれていた代表。
蓋をあければ2勝1敗1分け(PK負)。
上出来です。
大会直前まで今大会優勝したスペインのようなパスサッカーを模索していましたが、
最終的には守備からのカウンターサッカーに落ち着きました。
スペインですらパスサッカーを100点満点できたとは言い難く、まして代表であればもっと難しい。
それには基本的なパス、トラップ、走るの3つが高いレベルでないと実現は難しいでしょう。
今の代表には危険なパスも、攻めのトラップもなく、走るだけしかなかったでしょう。
とはいえ、守備サッカーを展開した代表は予想以上にやってくれました。
走る部分に守備意識の高さでしっかり守りは通用してましたし、
直前までパスサッカーを模索していただけあって、カウンター時の攻めが思った以上にスムーズにゴール前までいけたのでは。
スタイルよりも結果が求められる場面で岡田監督は見事に舵をきってくれたと思います。
日本スタイルはこの守備ベースでカウンターがあってるといえばあってるかもしれません。

ただし、パスサッカー時もカウンターサッカー時も一番の課題はゴール前の精度。
これがどうにかならないとワールドカップで安定した成績は残せないだろーなぁ。っと。

まぁ、ともあれ準優勝のオランダを1失点に押さえた組織守備。
デンマーク戦でみせてくれた今できた最高のカウンターサッカー。
サポーターとしても嬉しいし、代表にも大いに自信になったのではないでしょうか。

■大会全般

まずは一言。

1.ひとりのエースが試合を決める時代は終わった。
2.組織が整備されていないチームは勝てない。
3.ゲームを作れる司令塔の存在

この3つを強く思いました。

1の代表格としてはアルゼンチンのメッシ。ポルトガルC・ロナウド。ブラジルのカカ。
この3人は07、08、09のバロンドールで一人で局面を打開できるエースです。
だがしかし、エースに依存してしまうとエースを封じられた時にチームが停滞してしまう。もしくはエースの調子が上がらなければチームが勝ちあがれなくなる。
メッシは徹底マークにあい、C・ロナウドは調子があがらず、カカはコンディション不良。
結果はポルトガルが16強。アルゼンチンは8強、ブラジルは4強。
エースに依存するのではなくエースを含めた戦術と組織が必要な時代がきたのでしょう。

2はイタリア、フランスなど一次リーグで敗退したチームのパターン。
フランスは内部分裂してチーム以前の問題でしたし、イタリアもベテランの守備が破綻してカウンターサッカーを展開できなかった。
まぁ、これについてはこの大会に限ったことではないのでしょうけど。

3はオランダのファンボメルやスペインのセスク・ファブレガス、日本でいうと遠藤にあたるのかなぁ。
スペインvsオランダの決勝でセスクは途中出場でしたがセスクが入ってからスペインに躍動感が生まれました。
逆にイタリアはピルロが怪我の影響でほとんど出場できなかったのが痛かったでしょうし、イングランドはスペインのシャビ、イニエスタ級の
ランパート、ジェラードという選手がいたにも関わらず、ゲームを作れる選手がいなかったのが敗因ではなかろうかと。

上記以外では根本的に走れるチームという条件もつくでしょうけど。

とまぁ、つらつら書きましたが、サスケなりに感じたことをまとめてみました。

■サスケ的ベストイレブン

3-4-3

GK:カシージャス
DF:ピケ
DF:プジョル
DF:マイコン
MF:シュバインシュタイガー
MF:シャビ
MF:イニエスタ
MF:スナイデル
FW:ミュラー
FW:フォルラン
FW:ビジャ

スペインが多いですね、やはり。逆にオランダからは1人。まぁ、無難っちゃー無難ですが。本当はロッペン入れたかったなぁ。

■総括。

ブブゼラのうるさい音にも最後は慣れてしまった自分がいた。
ジャブラニでの直接FKの全4本のうち、2本を本田と遠藤が決めてくれたこと。
ワールドカップで評価を上げた代表メンバーが世界にでていくチャンスが増えてよかったと思う。
にわかファンに対して冷めた目とJにも興味をもってくれるかなぁーという淡い期待。
これはサッカーが文化として根ずく為には必要なのです。

はやく4年後ならねぇーかな・・・といったところです。