最早それは血であり肉である。①

とても大切な人がいます。
その人は2年前に結婚をしていました。
そして今でも二人の想いは繋がっています。

一般的にいう不倫・・・(一般的もくそもないか・・・)

彼女と出逢ったのは今から8年前・・・そうか、8年も経つのか・・・
出逢いは本当に自然で偶然であった。
バイト絡みの出逢いだったので毎日逢っていたし、同い年ですぐに打ち解けていく。恋をするのに時間は掛からなかったよ・・・まったく。
出逢って2ヶ月くらいした頃だったと思う、彼氏がいると聞いたのは。
僕にも彼女がいたし、当時は意識はしていなかったはずなんどけど・・・
何度か二人で遊びにいく仲になっており、当時の周囲の人間は付き合っていると思う程だった。が、何事もなく1年程過ぎた頃、彼女はそこを去ることになった。
彼女は去る間際、この一言を残していった。

『出逢えて良かった』

今思えばこの一言が二人の今後を苦しくも楽しい、そして罪深い世界へと誘ったのではないのか。
しかし、後悔はない。背徳であるのだが・・・

そして人はタブー程、犯したくなるのだろうか・・・
僕たちはそんな事を考える余地もなく手と手をとりあっていった。
時々、連絡を取り、時々遊びに行き、時々じゃれあい・・・至福の時間がそこにはあったのだ。

しかしいつまでもそのまま時が流れる訳がなく、そして流れる訳にはいかない。

『結婚することになった』
彼女の口からその言葉が発せられた。

・・・to be countenue